2021年11月25月 / 最新更新日:2021年11月25月
ホウ酸処理・ホウ酸について
木材腐朽菌とは、いわゆるキノコのこと
木材劣化生物のうち、木造住宅に害を及ぼす生物を大まかに分類すると、「菌類」と「昆虫」の2種類にわけられます。このうち菌類は、「木材腐朽菌」と呼ばれ、いわゆる「キノコ」の仲間になります。
「木が腐る」というのは、キノコに木が分解されていることを意味します。
逆に、木材腐朽菌がいなければ、木は絶対に腐らないということになります。
では、木が腐るメカニズムについて考えてみます。
実は、木材腐朽菌は世界中のいたるところにいて、私たちの身のまわりにもたくさん存在します。
目には見えませんが、空気中にたくさん飛んでいるわけです。
しかし、菌だけでは木を腐らせるにはいたりません。
木が腐るには、木材腐朽菌と木のほかに、
「水分」と「温度」と「酸素」が揃うことが必要になります。
逆にいうと、この3つのうち、一つでも欠けてしまうと、木は腐らないわけです。
しかし、木造住宅において温度と酸素は防ぎようがありません。
木を腐らせないために唯一私たちにできることは水分のコントロールで、
つまり、木を濡らさないということになります。
でも、雨漏りや湿気、結露など、とくに目に見えないところが
濡れてしまったかどうかは分からないのが現実です。
そんなときのために、私たちにもう一つできることがあります。
それは、木材腐朽菌そのものを殺してしまうことです。
「木材防腐剤」はその一つです。
そして、自然素材である「ホウ酸」も木材防腐剤の一つで、
木材腐朽菌を殺すことができる物質ということになります。
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